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- 歯科技工士の将来性
1.歯科技工士数の不足
厚生労働省の調べによると、歯科技工業務従事者は平成12年から毎年減少しています。
また、40歳以下の人に比べて40歳以上の人が圧倒的に多いうえ、25歳未満の歯科技工士が特に不足しています。
この原因は主に少子高齢化に伴う18歳以下人口の減少と4年制大学への進学率UPにあります。
このことはこれから高齢化社会が進行していくのとは逆に、若い世代の歯科技工士の数が足りなくなることを意味しています。その結果、社会的な必要性が増してくることが予想されます。
2.高齢化社会の到来
今後、日本が超高齢化社会へ突入していくにつれて、必然的に入れ歯などの需要も増えていくことが予想されます。
また近年では入れ歯だけでなくインプラントといった精度の高い歯科技工物の仕事の需要も伸びてきています。
歯科医療に対するニーズが高まりは、歯科技工士の必要性も
ますます高まっていくことになります。
3.患者さんの要求の高まり
その昔、前歯に使われていた金歯は、ただ金の板を叩いて作っていましたから、1時間もあれば完成していました。
しかし現在一般的になった自然な白い歯を作るには何十時間もの時間を必要とします。
このように患者さんの要求の高まりと技術の高度化は、歯科技工士の行うべき仕事をますます増やしているのです。
4.新しい材料や技術開発に伴う仕事量の増加
CAD/CAM(コンピュータによる加工技術)や
インプラント(アゴの骨に土台を立て、その上に歯を作る方法)などの
新しい技術が確実にシェアを伸ばしている現在、
これらの技術は次代の主流となっていくものと考えられます。
それに伴って高度な技術と知識を持った歯科技工士の需要もますます
増化していくことが予想されます。
5.歯科と医科が力を合わせ治療を行う時代
現在、歯科と数多くの病気との因果関係が医学的に解明されつつあります。
(下記参照)
歯科技工士も歯の製作分野のプロフェッショナルとして
他の医療職や介護関係者と協力し、良い入れ歯や白い歯、
各種装置を作らなければならない時代となったため、
新たな知識と技術を身につけていくことが必要とされてきています。
同時に新しい歯科技工士の活躍するフィールドも大きく広がっています。